お一人様のプロヴァンス 大地編 [Provence]

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地図で見るとプロヴァンスって結構広い。
西はニーム、アルル、アヴィニョンを経てマルセイユを超え、東はサントロペまでの
範囲が該当する。そのプロヴァンスの中でもリュベロン地方というところが、あの
作家のピーターメールが本にして話題になった地域だ。そこには小さな魅力的な村々
がたくさん点在している。

親切なアヴィニョンの観光案内所(その後パリでも観光案内所に立ち寄ったが対応は
雲泥の差だった)で聞くと、リュベロン地方のいくつかの村々にはバスが乗り入れて
いるらしい。ただし、行きたかったゴルド(Gordes)へのバスはないとのこと。
そこで案内所の女性のおすすめのルールマラン(Lourmarin)に行くことに決めた。
ルールマランへは、アヴィニョンの城塞の入り口を出たところにあるバスターミナルから
40分ほどかけてカバヨン(Cavaillon)へ行き、バスを乗り換え1時間ほどで到着だ。

到着して驚いたのが観光客の多さ。ちょうどマルシェが開かれていたこともあり、
とにかく欧米系の旅行者でごった返している。本当は俗化されてない南フランスの
田舎の村を見たかったんだけれどそれは多分皆同じ気持ちだろう。マルシェを冷やかした
あと、お城の先に森へ入って行く小道があったのでそこに入って行った。

少し行くとそこから先は完全な森となった。先へ進んでいいものか迷ったが、小川に沿って
歩いているのが分かったので何かあったら川沿いを戻ればいいやと先へ進んだ。そのまま
歩いて行くと突然視界が開け畑と民家が見えた。もう完全に観光エリアから外れている。
ここで初めてプロヴァンスに来た感じがした。ふうっ。

畑沿いに歩いて行くと木に何かなっている。近づくとさくらんぼだった。まだうっすらと
赤みを帯びた程度だ。パチパチと写真を撮りながら歩いて行く。自分だけのプロヴァンス。
なんという贅沢だ。再び森へと続く道に遭遇した。そこを入り、右へ下り左へ上がりを
しているうちに完全に方向を見失った。途中かなり古そうな建物が打ち捨てられていたり
して、必要以上に雰囲気を盛り上げてくれる。

そうこうしているうちに、山道を登りきると再び開けた場所に出た。
今度は緩やかな傾斜にぶどう畑が切り開かれずうっと向こうの丘まで続いている。
土は乾燥して白っぽい。そこに強い陽射しが照りつける。そこに強い北風がビュービューと
吹き荒れる。なんとなく思い描いていたプロヴァンスの景色だ。しばし佇み、空気を胸一杯
吸ったあとそこをあとにした。

そのぶどう畑の横の木々の間から、その先に田園風景が広がってるのが見えた。
そして道が先へと続いている。これで村の中心まで戻れるだろう。早速その方向へ
歩むと、『私有地につき侵入はご遠慮願いたし。猛犬にご注意あれ』との看板を発見。しかし
ここを通る以外に村の中心へ戻る道はなさそうだったので、恐る恐る侵入を開始した。
途中小川が流れ小さな橋がかけられていたりとなかなかきれいだ。猛犬君とこんにちはする
こともなく、ほどなくして見覚えのある通りに出た。

こうしてディーププロヴァンス探索は終わった。
レンタカーがあれば言うことなしだが、バス旅も楽しい。途中のカバヨンという
リュベロン探索の起点となる街も、のんびりといい味を出していた。本当はそんな
ところで途中下車して探索するのが楽しいんだけどね。

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