祝 パリ上陸!のはずが、マッドマックスに着いてしまった [Paris]

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この土地のそれ以外の写真は、その後の災難が降りかかる可能性が否めないためあしからず

6月4日に無事リヨンからパリに到着した。
物心ついた頃から一番行きたかったところだぞ。どれほどこの瞬間を待ちわびたことか。
本来なら長年の労をねぎらう歓迎の花束と踊り子のセレモニーが待っていてもいいはず。
ところが、着いたパリはのっけから厳しかった。

これからパリに約25日居るので定期券を買うことにした。
1〜5ゾーンまでの1ヶ月定期約118ユーロ。地下鉄、近郊電車、バス、トラム、何でもござれ。
これさえあれば怖いものなしと窓口で購入したのはいいものの写真を貼れときた。
むむ? そんなもの用意してないぞと答えたら、パスポートのコピーでも可だとさ。
それから、小生のコピー屋捜索が始まった。

パリリヨン駅の周囲をガラガラを引きながらどれだけ彷徨っただろう。
栄光の初パリ上陸の達成感に酔いしれる間もなく、獲物を探し求めるコウモリの
ごとく怖い形相でパリの町を徘徊するアジア人が一人。
そこにはイメージしていた華やかなりしパリはなかった。

散々探し回り、地球を3周した辺りでさすがに根を上げた。
お初の土地でコピー屋にすんなりたどり着ける奴はいない。リヨン駅に戻って、おとなしく
"I"と書かれたインフォメに駆け込んだら、居合わせた女史が死んだ魚のような目で、『すぐそこ』
と近くを指す。その先にはなんと無造作にコピー機とおぼしき物体が置かれていた。
やいっ、俺の2時間を返せ!!!

20セントを叩きつけるように投げ入れて取ったコピーは、ほとんど顔が判別出来ない
ほどの真っ黒に塗りつぶされていた。おおっ、俺はこんなコピーを取るために
地球を3周も歩いたのか。この劣悪な出来上がりのために。
心を冷たい風がすーっと吹き抜けていった。
頭にきてそれを定規も使わず指でちぎって幼稚園児の貼り絵レベルの状態で貼りつけた。
ざまーみろ!?

それから地下鉄を乗り継いで、これから9日間住む住まいのある駅の地上に出て、
唖然とした。そこには、あの核戦争後の暴力が支配する世界を描いた”マッドマックス”
の世界が横たわっていた。
思わず『まじかよ!』と口ずさんでいたと思う。
(参考までに現場は、メトロ7号線 Aubervilliers Pantin Quatre Chemins駅)

鋭い目つきをした野郎どもがうじゃうじゃとバーの前にたむろってる。
中近東、インド、アフリカ系にアジア系。しかも男ばっかり。
あたりにはスパイシーな体臭が漂っている。
むうっ。
これはマッドマックスそのものだ!
長年恋い焦がれていた俺のパリが世紀末の町に化けた瞬間だった。

良い子の教訓ソノ一:思い入れはほどほどにしときましょう(裏切られたときの反動がでかい)
良い子の教訓ソノニ:人を外見で判断しちゃあいけません(誰とでも仲良くね)

とにもかくにも、俺のパリ生活の幕が切って落とされた。

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