カタコンベ諦め モンマルトル墓地へ [Paris]

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公園の周りを瀟洒なアパートメントが立ち並ぶ

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墓地の小さな区画のほう

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故人は星の王子様のファンだったのか?

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”アウシュビッツで死す”とある。遠い歴史が身近に感じられる

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ボーボワールとサルトルが仲良く眠る

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帰国を目前にしてカタコンベに行くことにした。

着いたのは土曜日の14時。信じられないくらいの長蛇の列で公園を一周してしまった。
場所も辺鄙なところだししゃれこうべだらけのカルトなところなのでもの好きしか
来ないかなとたかをくくっていたら大間違いだった。旅行者だらけだ。特にアメリカンが
目に付いた。アメリカンがいるということはそこが既にメジャーな証拠だ。
この列の凄さにはベルサイユ宮殿の行列より驚かされた。

並び始めて10分ほどするとカタコンベ職員がやって来て、カタコンベは17時で終了で、
その1時間前の16時に入館を締め切るが、列のこの辺りだとおそらく入館出来ない可能性が
あるので別の機会においで下さいと告げられた。何?2時間待ちなの?この時点でバチカンを
超えた。すごいぞしゃれこうべ。お前はそんなに人気があったのか。これまで日陰者扱い
してゴメン。今日はおとなしく退散して明日出直すよ。

(再度訪れた翌日。10時の開場に向け9時15分に並んだが、入れたのは
10時40分ごろだった。どうも場内に入れる人数を制限しているようだ。カタコンベ
に行くなら2時間待ちは覚悟しておいたほうがいい)


ということで、しょうがないので予定を変更して近くのモンパルナス墓地へ向かった。
ここは南の墓地と呼ばれ、ガイドによるとボーボワールやサルトル、モーパッサン、
シトロエンの創始者、セルジェ・ゲーンズブールなど多くの有名人が眠っているらしい。

有名人の墓巡りもいいがこの日はただ墓苑を歩くだけで十分だった。
だらだらと墓の間を進む。思い思いに装飾が施された墓石が目を引く。
その墓石に掘られた一族の系譜から、人間の一生というものがぼんやり浮かんでくる。

父と母の間に生まれた2人の兄弟の一人は生後4日で亡くなり、
残った兄が無事成長して結婚して奥さんとの間に3人の子供をもうけ、その兄はやがて
40代で亡くなるが奥さんは90代まで長生きする。しかし奥さんも存命中に子供の一人を
亡くしてしまう。

そんな系譜を眺めていると、寿命というものは予測不可能で、いつ尽きるか
分からないものであることがよく理解できる。また、いつか自分もこの世から居なく
なるという事実を突きつけられる。そして、だからこそ今という時間がかけがえのない
ものなんだということに改めて気づかされるのだ。

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