余韻が残るローランギャロスとロンシャン競馬場 [Paris]

パリは大都市。凱旋門、エッフェル塔、ルーブルなど見るべきものが沢山ある。
どれも素晴らしいものばかりだけれど、観光客向けの名所以外にも行きたいところが
沢山あって困る。そんなひとつがロンシャン競馬場だ。

ロンシャンと言えば、フランスのバッグメーカーの名前が真っ先に浮かんでくるが、
実は世界で最も美しいと言われる競馬場の名前でもある。その歴史は1857年の開場にさかのぼり、
最初のレースにはかのナポレオン3世が妻を伴って観戦したという歴史的な場所だ。
開催日を調べると、ちょうど月曜日にレースが行われるらしい。ロンシャン競馬場はあの全仏
オープンが行われるローランギャロスの隣にあるんだよと今回のイタリア旅行中に知り合った
高倉健似のMさんからメールで教えてもらった。折しも日曜日に全仏が終わったばっかりだ。
かつてはテニス小僧だったこともあり、ぜひローランギャロスものぞいてみたい。
そこでローランギャロスとロンシャン競馬場を訪れることに決めた。

ローランギャロスの最寄り駅に着いたとき、おじいさんに道を聞いた。ローランギャロスを
回ってロンシャンまで歩いて行くと言うと、彼は自分の読んでたスポーツ新聞の競馬欄を
切り取って僕にくれた。しかし、破るのに手間取っていた隙にバスが来て去ってしまった。
信じられない運転手だと憤慨するおじいさん。ごめんおじいさん。

その新聞の切れ端によると、競馬場の開場は13:20で第一レースは13:50からだと書いて
あった。どうやら少し早く着きすぎたようだ。仕方がないのでもう一度地下鉄に乗り直し
カルチェラタン方面へ行き、パンテオンなどを見学して再び戻ってきた。パリの地下鉄
はくまなく張り巡らされていて機動性があり、こういうときに便利だ。
そしてローランギャロスと書かれた方面へ向かって歩き始めた。初めての者にとっては
少し分かりにくい。でも全仏の開催期間中は人の波が勝手に目的地に連れてってくれるん
だろう。

image.jpg
ローランギャロスと書かれたボードが。胸が高鳴った!

image.jpg
全仏開場の案内板が。

image.jpg
センターコートか?

image.jpg
昨日決勝戦が終わったばかりで撤収作業の真っ最中だった

image.jpg
『ちょっとだけ写真撮らせて』と頼んだら、頑なにダメと拒絶された。ケチ

image.jpg
偶然歩道の柵越しに見えたコート。赤土の色がすごい。確か杉山愛のブログにローランギャロス
の赤土は洗濯しても色が落ちないと書いてあったような気がする

image.jpg
チラリと見えた観客席

image.jpg
伊達も杉山も錦織もこのコートで頑張っていたことがあるんだろうかなんて一人想像する

さて、ローランギャロスを後にして今度はロンシャン競馬場を目指す。隣と書いたが
実は同じくブローニュの森の一角にあるものの15分ほど歩くらしい。

歩けど歩けどロンシャンが見えてこない。もう開場時間は過ぎた。あと20分でレースは始まる。
ちょっと焦ってきた。その辺りは人が歩いていない。競技用自転車の集団が横をビュンビュン
通り越してゆく。あとで分かったことだが、ローランギャロスからロンシャンへのアプローチを
間違え遠回りしてしまったらしい。レースまであと10分となった時、いよいよ走ることにした。

さっきカルチェラタンで食べたクレープが重い!その上、革ジャンにリュックといういでたちだ。
瞬く間に汗が吹き出してきた。しばらくして前方の緑の間から白い建物らしきものがチラホラ
見え始めた。ふう。馬が走るのを見にきたのに自分が走ってどうするよなんて言ってる場合
じゃない。今日は第一レースが肝心なのだ。是が非でも着かないと。
やっとの思いで着いたときには汗でぐしょぐしょ状態だった。

image.jpg
最初は木造の建物だったらしいが、1904年に石造で立て直されたらしい。これがそのときの
建物かは不明。

image.jpg
この日の観客はまばら

入場料3ユーロ払って中に入るとふと前方のパドックで馬を引く人の姿が見えた。
ゼイゼイ言いながらたどり着くと、10番と16番の馬がなんとなく目立った。今日は頭に
浮かんだ3という数字にあやかり、3番単勝で行こうと決めていたがこの10と16も加える
ことにした。そのまま馬券売り場に直行し、3、10、16を一口ずつ計6ユーロで購入。
今日はあくまでもお遊びなのでなのでこんなもので。

image.jpg
ロンシャンの馬券

image.jpg
今日のレース表とおじいさんにもらった競馬欄

スタジアムのエスカレーターを上り中に入った。『ひろっ!』というのが第一の印象だ。
向こうに風車のようなものも見える。すごいなこの競馬場は。階段を降り芝生の真横まで
行ってみた。そのとき、余韻に浸る間もなくいきなりレースは始まった。フランス語の実況解説
が何かまくし立ててる。一回の芝生に居るのでいまどの辺りを走っているのかわからない。
スクリーンを見ても場所の見当がつかない。戸惑っているうちに右手のコーナーから馬が
疾走してくるのが見えた。そうこうするうちに以外とあっさりと横を通過して行った。
順位もよく見えなかった。ありゃ、すっかりレースを見損なってしまったぞ。

image.jpg
レールを終えて戻ってくる馬

image.jpg
ジョッキー同士 くだけた調子で会話をしていた

この競馬場の場所は、もとフランス革命のときに破壊された女子修道院の跡地らしい。
奥に見える風車はそのときのもののようだ。

しばらくして電光掲示板に結果が映し出された。
うん? 16という数字が表示されている。どうやら1位に入ったようだ。やった!
なんとビギナーズラックで勝ってしまった。

image.jpg

image.jpg
2ユーロが15ユーロちょっとに。

image.jpg
関係者しか入れないスペース。洒落たカフェのようなものもあった

この日の競馬場は少し閑散としていた。これが凱旋門賞などのときはすごい人出なのだろう。
競馬場もやはり人でごった返している方が面白い。でもそうなると自分も熱中してしまい、
相当な寄付金を置いてくる羽目になるだろう。
ギャンブルは買っている時に止めるのが勝利の鉄則だと言われる。
それが簡単にできれば苦労はないんだけどね。

ブログランキングに参加しています。ポチっと応援よろしくお願いします!クリックすると、ランキングサイトへとびます。

nice!(0)  コメント(1)  トラックバック(0) 
共通テーマ:旅行

パリ・クレ(スタンドで食べるパリのクレープ) [Paris]

image.jpg
カルチェラタンのムフタール通り沿いの店

image.jpg
あちらのクレープはどこもチーズの量が半端じゃない

image.jpg
よく見かけるサンドイッチ

自分は実は甘いものもいける口である。というより大好きだ。
ことクレープに関しては16のときに洗礼を受けている。
洗礼名は、”クレープ・ド・アタマ・ワルスギ”だ。

時はバブル前夜の1984年。ラジオからは、石川優子&チャゲの”ふたりの愛ランド”
や杉山清貴&オメガトライブの”君のハートはマリンブルー”などが流れていた時代。
その夏、軽井沢へバイトをしに行った。連日朝7時から夜11時までクタクタになるまで
働いて、1週間に一度の休日に旧軽通り入口にあった楽焼&クレープ(今思うと不思議な
組み合わせだ)の店へ行くことが楽しみだった。
そこは50くらいのハワイの日系風(とにかく日本人離れしてた)ターザン兄貴がやって
いる店で、肩幅の広い日焼けした顔に笑顔が眩しいターザンの格好良さにやられて
そこに通ううちにクレープの旨さに開眼してしまったわけだ。

さて、写真のクレープは学生の町カルチェラタンにて。5.5ユーロでコーラと目玉焼き
&チーズ&ハムクレープ、そして別にチョコクレープがついて来るものすごいお得なセットだ。
確かに最初の三口目までは美味しい。しかし、残念なことが。まず日本人にとってこの
チーズの量はちょっと多いかもしれない。チーズが高い国の国民としてはとても有難い話
なんだけど、最後の方はチーズとバターで胸焼けがして来る。それともう一つ、味が単調
なため最後の方で飽きてくる。これに何かソースがあったらより美味しいのに。

ブログランキングに参加しています。ポチっと応援よろしくお願いします!クリックすると、ランキングサイトへとびます。

nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:旅行

パリ蚤の市 戦利品速報 [Paris]

image.jpg
ヴァンヴ蚤の市

image.jpg
同じくヴァンヴ。フランスTVの撮影が行われていた

image.jpg
店番犬

蚤の市に行ってきた。主な市はパリに3箇所あり週末に行われるので2日間かけ全て
回ってみた。簡単にそれぞれの特徴をまとめた。

ヴァンヴの蚤の市 (Le Puces de Vanves)
左岸(南より)の穏やかな地域にある。歩道の両側に露店が広がり、それがずらっと続く。
アンティークや雑貨が中心で客層も白人が多く治安も良い。散歩がてらゆったりと見て
回れる雰囲気。一つ1ユーロのガラクタを3点購入。

クリニャンクールの蚤の市 (Les Puces de Clignancourt)
最も規模が大きい。パリ北部にあり町のガラは悪そう。有名で観光客も多いためか値段は高め。
安物の衣類や靴、日用品がずらっと並び騒然としていて若者が多い。その一角にヴェルネゾン(Vernaison)という地区があり、そこはアンティークや雑貨専門で客層もがらりと変わって安全
で落ち着いて散策できる。但し値段は高い。その中にシャンソンレストラン発見。フランス人
のお客さんが”愛の賛歌”を熱唱していた。そこは面白そう。
ここにて1967年発刊のミケランジェロ絵画集を3ユーロで購入。

モントルイユの蚤の市 (Les Puces de Montreuil)
パリ東部に位置しガラはあまりよろしくない。一番ガラクタ率高し。
駅から市に向かう路上で、程度のいい中古の高級靴を各人2、3足並べて売りさばくゲリラ部隊
を発見。イタリア革靴が40ユーロだった。
ここの蚤の市は中古の靴や衣類、電化製品、工具などゴミとの線引きが難しいものが多い。
しかし、お宝発見があるとすればここだろう。古着好きにもたまらないかもしれない。
観光客はあまり来ておらず(日本人観光客には遭遇せず)値段も地元プライス。

結論から言うと、日本人が描く、青空の下で骨董品を眺めながらのんびりと歩く市のイメージ
を持つのはヴァンブ蚤の市だけかもしれない。そして蚤の市と言うと安いイメージがあるが、
完全に商売になっているので決して安くはなかった。それでも50年ほど前に使われていた
フランスの道具を見ながら歩くのは楽しい。その中で、偶然ハッとした掘り出し物に出会うこと
もあるよというのが蚤の市というところなんだと思った。

image.jpg
仏製デッドストックのワークジャケット。モントルイユにて5ユーロで。

image.jpg
革ジャン。同じくモントルイユにて。20ユーロ。

image.jpg
ヴァンヴで各1ユーロ。家に帰ると、手前の指輪がころっと転がり出てきた。
多分どこかに引っかかってくっ付いて来たのだろう。

ブログランキングに参加しています。ポチっと応援よろしくお願いします!クリックすると、ランキングサイトへとびます。

nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:旅行

ベルサイユ宮殿前の死闘 [Paris]

image.jpg
ベルサイユの長い列。帰り2時を回ったときも列は有った。恐るべし。

ベルサイユ宮殿の最寄り駅に着くと、お兄さんが『チケット!チケット!』と叫んでいる。
どうやら向かいの建物で入場券を販売しているらしい。早速そこに行き、窓口のマドモアゼル
に大人1枚と頼むと料金は19.5ユーロだという。確かワンデイパスは18ユーロのはず。
聞くと、コミッションが含まれているとのこと。そうそこはエージェントだったのだ。
僅かな金額で一瞬迷ったものの、ばからしくもありそこでの購入をやめ、ベルサイユ宮殿
の切符売り場へたどり着くと、ほぼ並ばずに買えた。

しかし、問題はその後だった。入場待ちの列が万里の長城のように続いていたのだ。
バチカン美術館以来の長い列だ。外は炎天下。こりゃ日焼けと体力消耗は覚悟しといたほうが
良さそうだ。時はちょうどフランスの子供たちの遠足シーズンらしく、お揃いの帽子を被った
子供達があちこちにたくさんいる。列に並んだ外国人旅行者はすることもないので暇つぶしに
その子供達の写真を撮ったりしている。そこでシュールな光景に出くわした。

前に並んでいた6人の中国人グループ(中国銀行の傘を持っていた)の中の一人に
年の頃50代中盤の尊大風おやじがいた。赤のゴルフシャツに73分け、パンダサングラス
という正統派チャイニーズトラベラーのいでたち。カンフー映画でカンフー服に身を
包んだ師匠が手を後ろでに組んで佇むお馴染みのポーズがトレードマーク。
赤シャツも他の外国人旅行者に刺激を受けたのかヌヌッと前に出ると小学生の一団に向かって
カメラを向け動画を撮り始めた。

最初は怪訝な顔をしていた一団だが、その中の一人の悪ガキが赤シャツに向かってカンフー
の真似事を始めた。すると、それに呼応するように他のガキ達も一斉に『アチョー、
ハイヤー』などと口々に中国語のモノマネをしながらでたらめカンフーの動きをし始めた。
一気にあたりが騒がしくなり、何事かと外国人旅行者の視線が一気に集まった。

いっぽう、尊大赤シャツは顔色一つ変えずに仁王立ちのままそのカンフーキッズの姿を
カメラに収めていく。さすが中国人。少々のことでは動じない。”我世界中心有”のごとく
微動だにしない。その頑なさがおかしい。シュール過ぎる。
横から見ると、怪獣赤シャツが小人の集団に向かってレーザービームを浴びせている
ようにも見える。ははは、傑作だなこれは。

あまりの面白さににこの場面を動画に収めるのを忘れたのが悔やまれる。

その日ベルサイユを見学し終わって一番印象に残ったのがこの死闘だった。
それが少し悲しい。

ブログランキングに参加しています。ポチっと応援よろしくお願いします!クリックすると、ランキングサイトへとびます。

nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:旅行

祝 パリ上陸!のはずが、マッドマックスに着いてしまった [Paris]

image.jpg
この土地のそれ以外の写真は、その後の災難が降りかかる可能性が否めないためあしからず

6月4日に無事リヨンからパリに到着した。
物心ついた頃から一番行きたかったところだぞ。どれほどこの瞬間を待ちわびたことか。
本来なら長年の労をねぎらう歓迎の花束と踊り子のセレモニーが待っていてもいいはず。
ところが、着いたパリはのっけから厳しかった。

これからパリに約25日居るので定期券を買うことにした。
1〜5ゾーンまでの1ヶ月定期約118ユーロ。地下鉄、近郊電車、バス、トラム、何でもござれ。
これさえあれば怖いものなしと窓口で購入したのはいいものの写真を貼れときた。
むむ? そんなもの用意してないぞと答えたら、パスポートのコピーでも可だとさ。
それから、小生のコピー屋捜索が始まった。

パリリヨン駅の周囲をガラガラを引きながらどれだけ彷徨っただろう。
栄光の初パリ上陸の達成感に酔いしれる間もなく、獲物を探し求めるコウモリの
ごとく怖い形相でパリの町を徘徊するアジア人が一人。
そこにはイメージしていた華やかなりしパリはなかった。

散々探し回り、地球を3周した辺りでさすがに根を上げた。
お初の土地でコピー屋にすんなりたどり着ける奴はいない。リヨン駅に戻って、おとなしく
"I"と書かれたインフォメに駆け込んだら、居合わせた女史が死んだ魚のような目で、『すぐそこ』
と近くを指す。その先にはなんと無造作にコピー機とおぼしき物体が置かれていた。
やいっ、俺の2時間を返せ!!!

20セントを叩きつけるように投げ入れて取ったコピーは、ほとんど顔が判別出来ない
ほどの真っ黒に塗りつぶされていた。おおっ、俺はこんなコピーを取るために
地球を3周も歩いたのか。この劣悪な出来上がりのために。
心を冷たい風がすーっと吹き抜けていった。
頭にきてそれを定規も使わず指でちぎって幼稚園児の貼り絵レベルの状態で貼りつけた。
ざまーみろ!?

それから地下鉄を乗り継いで、これから9日間住む住まいのある駅の地上に出て、
唖然とした。そこには、あの核戦争後の暴力が支配する世界を描いた”マッドマックス”
の世界が横たわっていた。
思わず『まじかよ!』と口ずさんでいたと思う。
(参考までに現場は、メトロ7号線 Aubervilliers Pantin Quatre Chemins駅)

鋭い目つきをした野郎どもがうじゃうじゃとバーの前にたむろってる。
中近東、インド、アフリカ系にアジア系。しかも男ばっかり。
あたりにはスパイシーな体臭が漂っている。
むうっ。
これはマッドマックスそのものだ!
長年恋い焦がれていた俺のパリが世紀末の町に化けた瞬間だった。

良い子の教訓ソノ一:思い入れはほどほどにしときましょう(裏切られたときの反動がでかい)
良い子の教訓ソノニ:人を外見で判断しちゃあいけません(誰とでも仲良くね)

とにもかくにも、俺のパリ生活の幕が切って落とされた。

ブログランキングに参加しています。ポチっと応援よろしくお願いします!クリックすると、ランキングサイトへとびます。

nice!(2)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:旅行

リヨンあれこれ [Lyon]

2、3日ごとの移動だと写真もわんさか溜まり、ブログを書くのが次第に追いつかなくなって来る。
そんな時に便利なのが『何とか〜あれこれ』というタイトルで一気に写真をアップするという方法。
姑息ですみませんが、今回リヨン編も行かせていただきます!

image.jpg
image.jpg
image.jpg
image.jpg
image.jpg
image.jpg
image.jpg
右のMudという映画。少年が色々なことを経験して大人になって行く。
最近見た中で最高の映画だった。
image.jpg
image.jpg
image.jpg
image.jpg
image.jpg
旧市街の山の上にそびえ立つ、ノートルダム・ド・フルヴィエール・バジリカ聖堂
image.jpg
image.jpg
image.jpg
image.jpg
image.jpg
旧市街
image.jpg
新市街
image.jpg
image.jpg
image.jpg
image.jpg
サンテグジュペリと星の王子様
image.jpg
image.jpg
image.jpg
image.jpg
image.jpg

ブログランキングに参加しています。ポチっと応援よろしくお願いします!クリックすると、ランキングサイトへとびます。


nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:旅行

ソファーベッドで迎えるリヨンの朝 [Lyon]

リヨンで泊まったのは一般の人の家。
Airbnbという一般人同士で部屋やアパート一棟を貸し借りするサイトで探した。
https://www.airbnb.com/

メリットは現地の人の生活を垣間見れることと、ホテルに比べ安上がりだということ。
因みにこの部屋は一泊23ユーロで借りた。
サイトから部屋の様子、家にある設備、そして立地などを調べた上で、家主にコンタクト
を取る。向こうもこちらがどんな人なのか興味あるところなので滞在の目的も含め簡単な
自己紹介をする。リスクについては、間に会社が入り、こちらもクレジットカードを提供
するので最低のところはお互い保証されている。そして日にちが合えば、契約成立となる。

この家の住人は20代のカップル。女性はコミュニケーション関連、男性はIT関連の
会社に務める会社員だった。2日目の夜、狭いキッチンでビールを飲みながら色々と話をした。
旅のこと。男性の出身地レユニオン島のこと(ゴツゴツの火山の国!)。フランス社会のこと。
日本のこと。女性の家系は元貴族で、94歳の祖母は今でもお城に住んでいること(写真を
見せてもらったが絶句した。まさに領地というお言葉がピッタリ)などなど。

すごいなあと思うのは、彼らがオープンなこと。
自室に鍵などかけず、家の中全体をオープンにしている。そして自分の家だと思って何でも
使ってくれと言う。あちらではどうやらそういう感覚らしい。

当たり外れはあるんと思うけど、ホテルとはまた違った面白さがある。
楽しく快適な2日間だった。

image.jpg
玄関を入ってすぐの廊下

image.jpg
お借りした部屋へ

image.jpg
お借りした部屋。ソファーベッドに眠るのはハワイ以来

image.jpg
キッチン

image.jpg

image.jpg

image.jpg
マリオンとマルティン。穏やかで楽しい二人

ブログランキングに参加しています。ポチっと応援よろしくお願いします!クリックすると、ランキングサイトへとびます。

nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:旅行

おいしい町だね リヨン [Lyon]

フランス第2の都市リヨンは美食の町としても有名だ。
美食の国フランスの中でもおいしいと言われている土地ならぜひ食べておきたい。
滞在日数は2日。胃袋とお財布に頑張ってもらうことにした。

アヴィニョンから到着したその日はまず昼食からスタートすることにした。
リヨンは『ブション(Bouchon)』と呼ばれる庶民的なビストロで名を馳せている。
早速旧市街のレストランの多い地区に足を運び、雰囲気で選んだ1軒のブションに入った。
そこで、Menu Bouchon Lyonnaisというセットメニューを頼んでみた。

image.jpg
前菜のリヨン風サラダ。ベーコンとポーチドエッグが赤ワインで煮込まれている。うまいっ!

image.jpg
メインはアンドゥイエット(腸詰め)のマスタードソース。ブションで誰もが頼む一品。

image.jpg
コースでデザートの前に出されるチーズ。
これはソフトタイプで刻みネギとエシャロットが入っている。

第2日目。この日は気合いを入れて2ラウンドに挑戦。ブションは量も多く、こってり味
なので一度食べるとしばらくお腹が空かないのだ。昼は早めに取ろうと思っていたが、
歩き周り過ぎて気がつくと1時半を過ぎていた。こりゃやばい。19時に夜の予約を入れている。
なるべく昼食と夕食の間をあけないとならないのに遅れてしまった。というわけでとっさに
目についた観光エリアから完全に外れているところのレストランに飛び込んだ。

旅って、ルートを外れたところで面白い出来事が起きたりする。
実はこの飛び込んだレストランのマダムがとても親切なお方で、楽しい時間を過ごさせて
もらった。席に着くなり、リヨンの観光パンフレットをあれこれ持ってきてくれ、アペリティフ
のミニチュアボトルをくれる。この店に来店したサッカーの有名選手のポスターの下で写真
を撮れとしきりに勧めてくれて、しまいには厨房の中やカウンターの中にまで入れてくれ、
写真を撮ってくれる。そして頼むとこの日食べたメニューを丁寧に紙に書いてくれ、最後は店の
おごりだと、アイリッシュウイスキーを1杯ご馳走してくれた。
肝心な料理の味も、あまり期待していなかったが美味しかった。

image.jpg
マダムマドゥー。

image.jpg

image.jpg
近所の人がひっきりなしに一息つきにくる

image.jpg

image.jpg
前菜のレバーソテーサラダ。レバーがぷっくら。そして量も多い。熱々が美味しいのだ。

image.jpg
メインは昨日と同じく、アンドゥイエット(腸詰め)。
メニューの違うところを指したつもりがこれが出てきた。

このあと前日と同じくソフトタイプのチーズが登場したが、今度のは何も入っておらず、
砂糖をかけて食べよとのことだった。

場所はリヨン・ペラーシュ駅近く。ソーヌ川沿い。
観光客ズレしておらず、マダムのもてなしが嬉しい店。1/4ワインとビール込みで21ユーロ。

LA TORNADE BLONDE
4 QUAI RAMBAUD-69002 LYON

さて、この日の夜は19時にレストランを予約していた。
名前は"LA MERE JEAN"(ラ・メール・ジャン)。滞在先の家主二人が偶然同じ店を推薦
してくれた。有名な店らしい。実際19時に席に着いたが店内の席全て予約で埋まっており、
ひっきりなしに訪れるお客さんは皆断られていた。

実はこのとき、あまりお腹が空いていなかった。昼を遅めに食べたことと量が多かった
ことが原因だ。困ったがオーダーすることにし、ビールを飲みながらメニューを眺めた。
今回はチーズとデザートは要らないのでセットメニューはやめることにした。

image.jpg

image.jpg

image.jpg

image.jpg
前菜は、仔牛の顔肉、ソーセージ、レンズ豆とエシャロットのヴィネガー和え、仔牛の足。
うん、こりゃいける!

image.jpg
メインはシェフのスペシャリティ。仔牛の頭肉2種類。グリビチェソースで。
左は見た目は少々グロだが臭みは全くなくとても柔らか。右はじっくり焼いたもの。
これはお腹が空いてたらもっと美味しかったはず。最後の方はしんどかった!
締めて30ユーロ。

image.jpg
SAUCE GRIBICHE

こうして、リヨンの美食どころ探訪は無事終わりを告げた。
ブレスの鶏が食べれなかったことが残念。けれど初リヨンにしては上出来か。

ブログランキングに参加しています。ポチっと応援よろしくお願いします!クリックすると、ランキングサイトへとびます。

nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:旅行

お一人様のプロヴァンス マルシェ編 [Provence]

プロヴァンスのリュベロン地方の村、”ルールマラン”で開かれていたマルシェ。
手作りの食品やアクセサリーが並んでいた。

この時に買ったものは、そこで演奏していたグループのCDと、
ローストした骨付きラム肉だ。

硬くて重そうなパンと、おじいさんが
売っていた旨そうなチーズを買わなかったことが悔やまれる。

image.jpg

image.jpg

image.jpg

image.jpg

image.jpg

image.jpg

image.jpg

image.jpg

image.jpg

image.jpg

image.jpg

image.jpg

image.jpg

ブログランキングに参加しています。ポチっと応援よろしくお願いします!クリックすると、ランキングサイトへとびます。

nice!(1)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:旅行

お一人様のプロヴァンス 大地編 [Provence]

image.jpg

地図で見るとプロヴァンスって結構広い。
西はニーム、アルル、アヴィニョンを経てマルセイユを超え、東はサントロペまでの
範囲が該当する。そのプロヴァンスの中でもリュベロン地方というところが、あの
作家のピーターメールが本にして話題になった地域だ。そこには小さな魅力的な村々
がたくさん点在している。

親切なアヴィニョンの観光案内所(その後パリでも観光案内所に立ち寄ったが対応は
雲泥の差だった)で聞くと、リュベロン地方のいくつかの村々にはバスが乗り入れて
いるらしい。ただし、行きたかったゴルド(Gordes)へのバスはないとのこと。
そこで案内所の女性のおすすめのルールマラン(Lourmarin)に行くことに決めた。
ルールマランへは、アヴィニョンの城塞の入り口を出たところにあるバスターミナルから
40分ほどかけてカバヨン(Cavaillon)へ行き、バスを乗り換え1時間ほどで到着だ。

到着して驚いたのが観光客の多さ。ちょうどマルシェが開かれていたこともあり、
とにかく欧米系の旅行者でごった返している。本当は俗化されてない南フランスの
田舎の村を見たかったんだけれどそれは多分皆同じ気持ちだろう。マルシェを冷やかした
あと、お城の先に森へ入って行く小道があったのでそこに入って行った。

少し行くとそこから先は完全な森となった。先へ進んでいいものか迷ったが、小川に沿って
歩いているのが分かったので何かあったら川沿いを戻ればいいやと先へ進んだ。そのまま
歩いて行くと突然視界が開け畑と民家が見えた。もう完全に観光エリアから外れている。
ここで初めてプロヴァンスに来た感じがした。ふうっ。

畑沿いに歩いて行くと木に何かなっている。近づくとさくらんぼだった。まだうっすらと
赤みを帯びた程度だ。パチパチと写真を撮りながら歩いて行く。自分だけのプロヴァンス。
なんという贅沢だ。再び森へと続く道に遭遇した。そこを入り、右へ下り左へ上がりを
しているうちに完全に方向を見失った。途中かなり古そうな建物が打ち捨てられていたり
して、必要以上に雰囲気を盛り上げてくれる。

そうこうしているうちに、山道を登りきると再び開けた場所に出た。
今度は緩やかな傾斜にぶどう畑が切り開かれずうっと向こうの丘まで続いている。
土は乾燥して白っぽい。そこに強い陽射しが照りつける。そこに強い北風がビュービューと
吹き荒れる。なんとなく思い描いていたプロヴァンスの景色だ。しばし佇み、空気を胸一杯
吸ったあとそこをあとにした。

そのぶどう畑の横の木々の間から、その先に田園風景が広がってるのが見えた。
そして道が先へと続いている。これで村の中心まで戻れるだろう。早速その方向へ
歩むと、『私有地につき侵入はご遠慮願いたし。猛犬にご注意あれ』との看板を発見。しかし
ここを通る以外に村の中心へ戻る道はなさそうだったので、恐る恐る侵入を開始した。
途中小川が流れ小さな橋がかけられていたりとなかなかきれいだ。猛犬君とこんにちはする
こともなく、ほどなくして見覚えのある通りに出た。

こうしてディーププロヴァンス探索は終わった。
レンタカーがあれば言うことなしだが、バス旅も楽しい。途中のカバヨンという
リュベロン探索の起点となる街も、のんびりといい味を出していた。本当はそんな
ところで途中下車して探索するのが楽しいんだけどね。

image.jpg

image.jpg

image.jpg

image.jpg

image.jpg

image.jpg

ブログランキングに参加しています。ポチっと応援よろしくお願いします!クリックすると、ランキングサイトへとびます。

nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:旅行

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。